温度計のセンサーは製品によって信頼性が異なり、基本的に低価格なほど信頼性も低く、逆に価格が上がるほど信頼性も高くなる傾向があります。その理由としてはやはりコストで、高価格帯の製品ほど掛けられているコストも高く、品質や信頼性に結びついているといえます。勿論、価格と温度計のセンサーの信頼性はイコールではなく、高価格帯だからといって必ずしも高精度が保証されるわけではないです。ただし安い価格帯の温度計に信頼性の高いセンサーを搭載していることを期待するのは難しく、価格が上がればその分期待できる幅が広がるのは確かです。

温度計を選ぶ場合はまず、価格帯に加えてメーカーが公開しているセンサーの精度、品質管理や保証についての情報に目を通したり、比較検討することをおすすめします。信頼性の高いセンサーを搭載している温度計は、メーカーの知名度や実績が優れていたり、製品の評価が高いといった条件をクリアしているものです。比較的新しい新興のメーカーにも、品質が良くて信頼できる製品を提供しているところはあると思われますが、実績のあるメーカーと比べて割合は小さく、優れた製品を提供するメーカーを探しにくいのは否めないです。人々が老舗や大手といったメーカーを選択したり、そういったメーカーの製品を有り難がるのは結局のところ、製品を探したり選ぶ手間やコストを抑えられることが大きいです。

実績のあるメーカーがいくら大きなコストを掛けても、不良を完全にゼロにすることはできないので、現実的な答えとしては、実績の他にサポートや保証が手厚いメーカーの製品を選ぶのが正解となります。