日本ではいろんなお菓子が販売をされており、デパートやスーパーマーケットでも気軽に買い求めることができます。1950年頃から国内だけでなく海外の品も輸入をされるようになり、国内で初めて輸入をされたものがクッキーでした。当初は進駐軍の方々が食べるために仕入れていたのですが、甘くてサクサクとした食感が多くの方を魅了して国内メーカーも製造を開始されたわけです。現在も各社メーカーで個性的な商品を製造されていますが、ここではその製造工程で大切な箇所をご紹介します。

大半のメーカーでは工場でオートメーション化を実施しており、産業ロボットが全工程を担当しているのがポイントです。生地を捏ねる、丸める・焼くという3パターンで作りますが、最終的な焼く箇所では必ず温度計センサーを作動させないといけません。温度計センサーとは何かというと、オーブン内のグリルの現段階の温度を把握するセンサーです。ひと昔前なら人の手で一枚ずつ焼いていたのでその職人の勘で焼き具合を把握していました。

1990年以降は現在のライン式工場となり、ほぼ人手を必要としません。勘を頼ることが出来なくなったので、客観的に数値化をする温度計が必要になりました。クッキーの場合、1枚につき約30分間は200度のグリルでしっかりと焼き上げないと美味しい触感を生み出すことはできません。この時間を計算するためにも、温度計センサーを頼って工程表に記入をするわけです。